ベイルやベンゲル監督はなぜグルグル回ったか?サッカーで知る世界17個のゴール。

みなさんはDizzy Goalsって聞いたことありますか?

Dizzy Goalsとは、ぐるぐるバットの要領でグルグルと……、詳しいことは後述するとして、「サッカーの力」の1つに情報を拡散する力があります。その人気やファン数、話題になりやすい特性を生かして、イベントへの集客ツールになることもあれば、今回紹介する「グローバル・ゴールズ」のように難しいテーマの認知を広げるツールになります。

まずはこちらをご覧ください。

早速、Dizzy Goalsの正体を明かしますと、

グルグルバットの要領で、「サッカーボールを軸に17回転し、6m先のボールをシュートする。その後3人を指名して拡散する」という国際的なキャンペーンです。

国連サミットで合意された「持続可能な開発のためのグローバル目標(SDGs)」のプロモーションとして8月に始まりました。これまでベイルやベンゲル監督、リネカーやシアラー、ウォルコットが参加しています。

●ベンゲル監督やアーセナルの選手の動画はこちら!

https://www.youtube.com/watch?v=Vrnn4p3V94E

●シアラーの動画はこちら!

https://www.youtube.com/watch?v=ca9SfskYZLI&list=PLAm6_yeZLsSTdoe5pI18hlz5xgEVeg_Mi&index=6

SDGsの達成はぐるぐる回ってゴールを決めることのように難しいけれど、挑戦しようというメッセージが込められています。

ちなみに、シュートを決めた場合は、「私もゴール決めることができたから、次はみんなでグローバル目標を達成しよう(If I can score a dizzy penalty then together we can all score The Global Goals.’))。外した場合は、「私は失敗してしまったけど、世界のリーダーたちは目標達成を成功しなきゃダメだよ」(I missed my goal so that world leaders don’t miss theirs.)」というセリフも用意されています。

これは一見すると、アイスバケツ・チャレンジの真似物のように思えるかもしれませんが、SDGsのように難しいテーマを多くの人に知ってもらう大切な活動です。

(さて、ここから少しSDGsの紹介です)

SDGsとは、私たちの世界が直面している様々な問題を解決するために2015年9月の国連総会で合意された17個の目標です。省略して、「グローバル・ゴールズ」とも呼ばれています。一つ一つの目標が、貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー、環境、仕事、気候変動に対して設定され、2016年から2030年までの15年間で達成に向けて取組んで行きます。

SDGsの前は、「ミレニアム開発目標(MDGs)」で8個の目標達成に取組んできました。その中の一つ、「乳幼児の死亡率削減」では、5歳未満に亡くなる子どもの死亡人数が、1990年の1260万人から2015年には590万人に半減するという成果が見られました。2000年以降、およそ5,000万人の子どもの命が救われていると言われています。

「SDGs」、「グローバル・ゴールズ」なんて初めて聞く人もいるかもしれませんが、私たちひとりひとりに関わる問題です。これまでのMDGsは、主に途上国の支援を対象としていましたが、SDGsは違います。持続可能なエネルギーの利用拡大、海洋資源の保護、気候変動対策など日本を含めた先進国、途上国すべてに関わる問題で、私たち一人一人の行動が必要となります。

(読んでいただき、ありがとうございます!)

とはいえ、なかなか自分ごとにはならないものです。

だからこそ、こうしたユニークなアイデアやサッカーの影響力で、市民社会の興味を喚起することはとても重要なことです。

そこで1つ提案です。

みなさんがサッカーやフットサルをするときに、日本の社会問題について参加者同士で現状を知ることや意見交換をする機会を作ってみてはいかがでしょうか?

日本にも様々な社会問題があります。いじめ、子どもの貧困、高齢化、障がい者の権利、環境破壊などなど。また、日本からできる他国の支援もあります。

普段耳にはするけど真剣に考えたことがないテーマ、

実は多くの人に知ってもらいたいテーマなど、何でもいいと思います。

垣根を越えて認知を広げられるのがサッカーの力です。

やってみたいけど、具体的にどうしたらいいか分からないって方、ぜひ連絡ください!一緒につくりましょう!


終わり。