約34%の世帯が子どもがサッカーできるように「借入」を経験。日本の「貧困」と「サッカーの機会格差問題」に関する、最新の調査報告書を公開。
love.futbol Japanは、日本で経済的な貧困や格差を理由にサッカーを諦める子どもをなくすため活動をしています。
活動開始から6年目となる今年も受益世帯を対象に、アンケート調査を実施しました。今年もアンケート調査を実施することで、最新の状況を日本サッカー界と共有し必要な支援・応援を呼びかけることで、子どもたちの課題の改善に繋げていきたいと考えています。
今年は、「見えづらい課題」と「言語化しにくい価値」に関する設問を新たに設けました。子どもが家計を心配して『サッカーを辞める』と家族に話している状況は、まさに人知れず起きている課題の1つです。習い事化・高額化するサッカー現場に目を向けて欲しいことです。
また、子どものサッカーを通じた家庭内の変化には、サッカーの価値を生身の言葉で捉えることができます。しかし同時に、サッカーをする価値を証明できなければ、説得力ある論証ができなければ、「子どもがサッカーをする意味はないのか?」という論点になることを警戒しています。私たちが議論をしたいことは、生まれ育つ環境に関わらず、子どもが好きになったスポーツを楽しみ、挑戦するために「何が必要か?」ということです。
私たちは今もこの先も、子どもたちが夢を持てる社会を望みます。夢を持つことができるのは、それが許される環境にある人だけではありません。自分の言葉を受け止め、理解しようとしてくれる大勢の人たちの存在があってこそ、子どもたちは夢を話すことができます。本調査報告書では多くのデータを掲載していますが、このデータの裏側には必ず「人」がいます。どうかその人たちに思いを寄せて、本報告書をご覧いただけますと幸いです。
最後になりますが、今年もすべてのご家族がアンケート調査に回答をしてくださいました。
6年連続で支援を受けるすべての方が協力してくれています。
ご協力いただきました保護者のみなさま、子どもたちに心から御礼を申し上げます。
▷2026年 アンケート調査報告書
<調査概要>
回答者 : 2026年度事業の受益263世帯の保護者(子ども319人)
地域 : 44都道府県(受益者の所在地)
方法 : アンケートを郵送し、自記式の任意回答の上、郵送で返答
回収期間 : 2026年3月9日〜3月31日
回収率 : 100%
<サマリー>
● 世帯年収が200万円以下の世帯は全体の約62%。4年連続で同等の結果。
● 34%の世帯が、子どもがサッカーをするために「借入」を経験したと回答。
● 約40%の子どもが、「家計を心配してサッカーをやめると家族に話した経験がある」と回答。そのうち67%は小学生の時に伝えていた。
● 56%の世帯が、子どもが経済的な理由等でサッカーを諦めたりするときに「相談をしたいが相手がいない」と回答。
● 「子どものサッカーに支援を求めることに抵抗がある」と回答した世帯は22%。サッカーを趣味・贅沢と捉える社会に理解されない不安が確認された。
● 61%の世帯が、子どもがサッカーをすることは「習い事」だと思うと回答。
● 20%の世帯がサッカーの費用は「生活に支障が出ている」、75%が「負担が大きい」と回答。「適正」と回答したのはわずか5%のみ。
● 60%の世帯が、子どもがサッカーできるように「食費を削った」と回答。2年連続で同等の結果。
● 95%の子どもが、「サッカーは大切な居場所である」と回答。その理由として、2年連続で「誰かが応援してくれるから」から上位5位に挙がった。
● 支援を受けた中高生の91%が「いつか自分と同じ境遇の子どもを応援したい」と回答。
● 子どもがサッカーをすることで家庭内における「子どもの自信」、「親子の会話」、「子どもの発言内容」、「表情」などにポジティブな変化が確認された。
● 100%の世帯が、今後もこの支援を希望すると回答。6年連続で100%。
● 1年間のサッカー費用に対する奨励金の希望の給付率は、「50%給付」が最も多く37%、「70%給付」が22%、「金額を問わない」が20%。
また、今回の調査では、下記内容についても確認しています。
・継続的に支援を受けている子どもの変化
・子ども1人のサッカーにかかる毎月および1年間の費用(所属別)
・物価高による子どものサッカー機会の変化
・子どもに家庭の経済状況を共有している世帯の割合。共有した理由。
・希望する支援詳細
・子どものサッカーに対する支援活動は、食料や教育など生活インフラの支援と同じくら
い必要としている世帯の割合
・子どものサッカーに対する支援活動は必要だが、支援を求めることに抵抗を感じる世帯の割合
・子ども本人が回答:サッカーから得たと感じている力(非認知能力)の詳細
・子ども本人が回答:サッカーが居場所だと思うその理由
・子ども本人が回答:自分の町に欲しいサッカーコートの特徴
ご支援のお願い
本活動は love.fútbol Japan に寄せられる寄付を原資に実施しています。
子どもが納得したふりをして、「お金が大変なら諦める」と言う。
親に迷惑をかけないよう「辞める」と泣きながら話す小学生もいれば、
「高校生になったらサッカー辞めてバイトするから、今だけはやらせて欲しい」と懇願する中学生がいる。
「僕が辞めるからお兄ちゃんを続けさせて」と兄弟で支え合おうとする。
本当はサッカーがしたい。でもその気持ちを内に閉じ込めて、夢を諦める。
そうした子どもを一人でも減らすため、子どもたちの夢と笑顔を守るため、寄付サポーターを必要としています。
ひとりでも多くの子どもを応援できるよう力を貸してください。
毎月500円の寄付から参加いただけます。
現在464人。目標500人まであと36人!
▷寄付サポーター申し込みはこちら
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