「Safe place to play 〜地域の仲間と子どものサッカーの居場所をつくる〜」を始動。地域の子どもたちが格差なく誰でも無料で遊べるミニサッカーコートの開所を目指す。
私たち認定NPO法人love.futbol Japan(以下ラブフットボールジャパン)は、日本で子どもたちが格差なく誰でも無料で遊べるミニサッカーコートを開所する取組み「Safe place to play 〜地域の仲間と子どものサッカーの居場所をつくる〜」を始動しました。その第一段階として、特設フォームを開き、日本各地から土地情報と現地の仲間を募ることを始めました。
【背景と実績】
love.futbolは米国に本部を構え、約20年間、地域コミュニティとスポーツコートをつくる活動に取組むNGOです。日本にも支部を展開し、ブラジル、メキシコ、米国、インドなどこれまで13カ国で70箇所以上のサッカー(スポーツ)コートを地域コミュニティとともに開所し、10万人以上の子どもたちが安心してスポーツできる環境を整えてきました。
日本支部であるラブフットボールジャパンは、近年では2022年に神奈川県に開所しました。また、コートをつくる活動に加えて、日本で2021年に、経済的な貧困や社会格差を理由にサッカーをしたくてもできない子どもたちを応援する活動をプロサッカー選手たちと開始。サッカーの奨励金給付や用具の寄贈、子どもたちの精神面のサポートなどに取り組んでいます。また、選手が年俸等の1%を、サッカービジネスに携わる事業者がその事業収益の1%を寄付して活動を支援する仕組み「1% FOOTBALL CLUB」を立ち上げ、現在20人以上のプロサッカー選手らの参画のもと、サッカー界の力で状況を変えるよう取り組んでいます。
現在日本では、時代の変化とともに子どもが公園や学校でボール遊びをすることが難しくなり、子どもの遊ぶ場所が限られるようになっています。また、子どもがスポーツをすることは、本来子どもの権利であり、心身の成長に寄与する大切な経験であるにも関わらず、家庭の経済状況や生活環境に影響を受け、子どもたち自身が諦めることも多くあります。実際に、弊会に支援を希望する子どもたちはこの4年間で5倍に拡大している実情があります。これまでの調査で、約3割の世帯が「子どもが自由に遊べるスポーツの場所」を必要としていることも確認されています。
【本活動について】
こうした背景を受け、ラブフットボールジャパンではこの度、「Safe place to play 〜地域の仲間と子どものサッカーの居場所をつくる〜」を立ち上げ、本格的に始動することにしました。活動に参画するプロサッカー選手たちとともに、子どもたちが日常的に格差なく誰でも無料で遊べるミニサッカーコートづくりを進めます。
一般的にサッカーコートをつくる際には、「資金調達」、「土地」、「施工と運営のノウハウ」、理念に賛同し担い手となる「現地の仲間」を見つけることが課題になります。その課題に対し、本活動ではラブフットボールジャパンが「資金調達」と「施工のプロジェクトマネジメント」を担当します。そして「土地」と「現地の仲間」について、特設フォームを用意し、日本各地から情報を募ることにしました。
特設フォームは、今日から申し込みを開始しました。
以下リンクより申し込みいただけます。
合わせて、本活動では、企業パートナーを募集します。
ご興味がある企業はぜひお問い合わせください。
【代表 加藤からのメッセージ】
子どものサッカーの遊び場を欲しいと思っているみなさんへ。
こんにちは。love.futbol Japan代表の加藤と申します。
私たちは、日本で子どもたちが誰でも無料でいつでも遊べるミニサッカーコートをつくろうと本腰をいれることにしました。今はなかなか子どもが自由に遊べる場所がなかったり、公園や学校でもボール遊びができない。そうなる事情も理解できますが、この状況をこのまま受け入れていたら、きっと子どもが遊ぶ場所はもっと限られていくように思っています。
今この日本で、営利を目的としない子どもたちの純粋な思いの場をつくり維持することは難しいのかもしれません。でもその難しいという言葉が現実であったとしても、私たちはその難しいの中にきちんと志をもって挑戦していこうと思います。
私にも子どもが生まれ、この子が小学生になった時、自分の暮らす町にどんな場所があったらいいかを考えます。学校に行く前も学校の後も、友達と集まって一緒に遊べて、そこには大人もいてたくさん遊んでもらって、好奇心の赴くままに動き回って、転んで泣いて、でも気づいたらまた笑ってボール追っかけてて。そこに行けば誰かがいて安心できる。家に帰ってきたら、たくさん楽しんだって話してくれる。町の子どもたちが仲間たちと大人たちと一緒に育っていく。言い出したら溢れてきますが、、、
もし自分の町に子どもたちが遊ぶ場所をつくることができたなら、一人の大人としてとても幸せなことなんだと思います。
きっと、子どもの遊び場が欲しいという気持ちは私だけではないはずです。日本で多くの大人が願っています。熱量、力、情報、仲間のつながりがあれば可能性が広がり、最初の1つをどこか日本の町につくることができると思っています。今回はその第一歩です。この活動が日本のどこかにいる、新しい仲間の夢を叶えるものになれば嬉しいです。
【Safe place to playについて】
ラブフットボールジャパンが提唱する「Safe place to play」は、「空間」「コミュニティ」「自然環境」の3つが相互作用することで実現する、子どもたちにとって安心安全のスポーツの場です。まず「空間」として物理的に安全であり、経済・社会格差に関係なく誰でも利用でき、精神的にも安心してスポーツを楽しめる場所です。そしてその場所は、セーフガーディングや逆境環境にある子どもたちの状況を学び、理解し、応援するコミュニティに支えられています。さらには、施設をつくる・運営することで生まれる自然環境への負荷を小さくする方法を専門家と学び実践し、子どもたちとコミュニティがスポーツをしながら「自然にやさしくいられる」場所であることを目指します。
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