デザイン×サッカーで社会を変える方法とは?ユニホームで私たちが出来ること。
今日紹介するのは、デザイン×サッカーで社会を良くする活動事例です。
サッカー界のスター選手と言えば、メッシ、クリロナ、中村俊輔さんなど例を挙げればきりがありませんが、子どもたちにとって彼らはまさに憧れの存在です。今日も世界各地で少年少女たちは好きな選手のユニホームを着てサッカーをしているわけですが、みなさんもスター選手と同じユニホームを着ることで選手との距離がぐっと近く感じられ、気持ちが高まるなんて経験はありませんか?
今日紹介する「Of Dust and Football」は、ユニホームを使った今までにない新しい取組みで、世界で様々な困難を乗り越えようと戦う“別のスターたち”を応援しよう、というものです。
Of Dust and Footballの内容を簡単に言うと、
オリジナルユニホームのデザインと販売を通じた各国NPO団体の支援です。
streetfootballworldとチャリティーのスポーツウェアを販売する4POINT4の協力のもと、昨夏から始まり、現在は6種類のユニホーム=6団体を支援しています。
ことの始まりは、「有名選手だけでなく、 少年少女たちこそサッカーのスター選手だ」という想いにあります。
世界では、サッカーを通じて困難な環境を乗り越えようと努力する少年・少女たちがいます。例えば、サッカーで健康な日常生活を取り戻そうとするインドのホームレスの女の子たち、サッカーでHIVに対する社会の偏見や差別をなくそうとするインドネシアのHIV感染している若者たち、サッカーでギャングとの関わりを無くそうと励むコロンビアの若者、サッカーで民族融和を図ろうとするイスラエルとパレスチナの少年・少女たちなど、例を挙げたら有名選手同様にきりがなく、その人数は少なくとも120万人にのぼります。
そうした多くの子どもたちにとって、サッカーは単に勝敗を争うスポーツではなく、人生の可能性を広げてくれる大切な存在になっています。サッカーの世界において、自分のため、仲間のため、社会のために困難を乗り越えようと努力する彼・彼女らもまたサッカーのスター選手ではないでしょうか。
そこで、「有名選手のユニホームを着るように、彼・彼女たちのユニホームを着て応援しよう!」、というのがOf Dust and Footballのコンセプトです。
Of Dust and Footballには、非常にユニークな特徴があります。
それは、ユニホームのデザインです。
デザインしているのはなんと国際的に有名なプロデザイナーたち。各団体にデザイナー1名が専属でつき、団体のストーリーにインスピレーションを受けて、ユニホームをデザインしています。それゆえ、団体ごとにデザインや雰囲気が異なり、これまでのサッカーのユニホームらしさを感じさせない奇抜さがあります。
下部に支援先の各団体を簡単にまとめましたのでご覧ください。
日本からも購入可能です。もちろん、売上げの一部が各団体に寄付されます。
好きな選手やクラブのユニホームの代わりに、このユニホームを着てみませんか?
きっと、このユニホームを着るだけで遠い問題がぐっと身近に感じられて、サッカー/フットサルするだけで何か良いことしたような幸せな気持ちを感じられると思います。みんなで一緒に真のサッカーのスター選手たちを応援しましょう!
●streetfootballworld(ドイツ)
サッカーを通じて各地の社会問題解決を促進する国際リーダー。世界各地のローカルNGO/NPOと連携して各種支援をおこなう他、FIFA、UEFAと連携し、各種メガサッカーイベントでレガシー政策を実施しています。
●Shakti Girls(インド)
インドでは性差別が大きく、その影響で女性の教育、労働、健康的な生活は大きな問題を抱えています。Shakti Girlsは、あらゆる理由でホームレスになった女の子たちで構成されるサッカーチーム。彼女らはサッカーを通じて自信やリーダーシップなどのライフスキル向上と女性の権利促進をおこなっています。
●Amandla FC(南アフリカ)
南アフリカのケープタウンでもっとも危険とされるカエリチャ・タウンシップ。そこで暮らす少年たちがサッカーを通じてギャングや犯罪から身を守る方法や社会復帰する方法を学び、将来的に若い子どもたちのロールモデルとなることで、持続的に安全なまちづくりに取組んでいます。
●Spirit of Soccer(イラク)
Spirit of Soccer はイラクの難民キャンプで女子のサッカーチームをつくり、女性のエンパワメントをしています。チームの女の子たちはサッカーを通じて、難民キャンプでのあらゆる困難を乗り越えるスキルを学ぶ他、地雷や不発弾の被害にあわない方法を学んでいます。
●Uni Papua(インドネシア)
インドネシアの西パプア州の子どもたちは、HIV/AIDS、薬物、家庭内暴力など様々な社会問題と隣り合わせで暮らしています。子どもたちはサッカーを通じて、仲間たちと共にそうした問題から身を守るスキル(または社会復帰するスキル)を学んでいます。
●Rumah Cemara(インドネシア)
Rumah CemaraはHIV感染者や薬物服用経験のある男女で構成されたチームで、HIVに対する社会の偏見やスティグマをなくす取組みや、仲間たちが社会で活躍できるようカウンセリング、ライフスキル研修などをおこなっています。
終わり。
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